まず何をするのか?映画を作る前の話

よく言われる事の一つに、


『映画を作りたいんですけど、何から始めたらいいんですか?』


という質問があるので、今回は僕が普段やっている仕事内容を書きつつ、映画を作る前段階、はじまりの始まりの話をします。


前回書いたように一言で、映画製作・プロデューサーと言っても、作品ごとに関わり方も立場も微妙に違う。それはプロデューサーの肩書にも通じるもので、責任やリスク、権限も違うものになる。


今まで、うちでやってきている(関わってる)映画は大きく分けて3パターン、

①企画から制作、配給※ まで自社でやってしまうパターン

②企画から制作までやって、配給は他社に頼むパターン

③制作の部分だけ請負う、いわいる現場を仕切ってほしいといわれるケースで、ラインプロデューサーという立場になるパターン(この場合、映画が完成するまでの責任を負うが、興行に関する責任は負わない、また、プロデューサーという肩書をもらっていてもメインプロデューサーではない場合、これに近いことが多々ある)


そして今後可能性があるとしたら、配給・宣伝だけを受ける配給会社として参加するパターンと、興行まで(劇場あるいは貸会場で上映まで自社で)やってしまうというパターン、企画だけというパターンもあるが、多分うちはやらないかな…


とまあこんな感じで、関わり方と立ち位置の違いを列挙してみた。

このパターンの中では①と②が初めから関わることになり、③の場合ははじまりの始まりには関わらない。

勘のいい人は分かったと思うが、つまりはじまりの始まりは企画である。


この段階では脚本が出来ていても、出来ていなくてもいい、こんなストーリーの映画をこんなスタッフで(監督や脚本をどうするかなど)こんなキャストでやりたい!可能であれば公開〜回収のイメージまで膨らまし、想像(妄想に近いか?)していく。

監督などの持ち込み脚本などを読んでそこから妄想してもいい。

そして、頭に思い描いたり、人と話して盛り上がったら、はじめは走り書きでもメモでも、とにかく文字に起こすこと。


僕はこの瞬間、0から1にする作業が一番大事だと思っていて、万事に通じる基本だと思っている。いろんな話や妄想を、具現化する第1歩。

一度文字として形になれば(世に生み出されれば)あとはその走り書きなりをブラッシュアップしていき、企画書として仕上げていく。


つまり、プロデューサーの最初の仕事=企画書作りである。


いい企画書さえ出来れば、と言われるぐらい企画書作りはとても大事な作業である。企画書の作り方は、いまだに僕も試行錯誤、悪戦苦闘している、、、、

なので、ここで偉そうに企画書の内容について講釈するのは控えさせていただきます。


企画書が出来ればあとは営業するだけ、一緒に組みたい人や出演して欲しい人、そしてもちろんお金を出してくれる人を探し始める。(その交渉の順番を考えるのもプロデューサーの仕事)


こうして、何もないところから、世の中に物が生まれてくる。

近いうちに最新作でもある、『脳天パラダイス』の驚くべき誕生の秘話?企画のできる瞬間の話も書こうと思う。映画もぶっ飛んでいるが、企画の成り立ちも、かなりぶっ飛んでいる・・・ww




※配給とは

映画作品を完成させるまでが映画製作であり、エンドユーザに向けて上映業務・接客業務を行うのが映画興行であり、その両部門を結ぶのが映画配給である[1]。(ウィキまるパクリです)

簡単にいうと、映画製作者が作った映画を、劇場にかけて欲しいと交渉し、素材の手配や連絡、精算までを代行して行う営業マンのような存在。その際の配給手数料の事や、興行収入と配給収入の違いなど、お金にまつわるお話はまたの機会に。



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